坪谷さんとは、以前職場が同じで、評価制度を変える際に相談にのってもらっていました。
坪谷さんは、言葉の本質や成り立ちを意識して、深く人事について考え続けている方です。自身のみならず、関わる方に対しても「問いを立てる」を重視し、物事の本質、意思、情熱、在り方を確かめるように問いかけ続けてくれます。
そうした坪谷さんの作る場に参加することで、学びながら持論を磨いていきたいと感じました。たまたま、今後のキャリアの方向性を考えていたタイミングの募集で、人事として歩んでいきたいと感じているところでもありました。
本業がある中での3ヶ月の研修機会は、正直大変でした(笑)
学習会・研鑽会・対話会の参加だけでなく、課題提出があるので、時間をやりくりしながらの参加でした。
しかし、課題をやることで持論を深めていくプロセスや、この機会・この場で同じ志を持ったメンバーと出会えたことは、時間以上に得られた大きな価値です。
立場や業界が全く違うメンバーと話すことで、持論に立ち返り、深まっていく感覚がありました。
研鑽会の中で「退職とは何か」というテーマの会がありました。
この時に参加メンバーの一人が、「会社と社員の関係性を最後にデザインする場」という持論を話してくれました。「関係性のデザイン」という視点は自分にはなかったため、これ以降、この捉え方は自分の中の大事な視点の一つになりました。
このように、思考のきっかけをもらったり、自社にいるだけでは得られない多様な視点を学べたり、課題を共有したりすることで、もし今後同じような課題に向き合ったらどうするか等を先行体験できました。
また、持論を持つ・磨くというのは、壺中人事塾の特徴的なところだと思うのですが、一度だけ「持論はありません」と答えた回もありました。それもありだと思っています。
壺中人事塾は、それが言える環境でもあったし、メンバーの持論を聞く中で、持論をアップデートしたり、持ち帰り深く考え落とし込むことができるので、どの対話の場もポジティブに参加できると思います。
人事が向き合う課題は“正解がない”と思っています。
会社の数だけ人事制度も向き合う課題も違います。だからこそ、持論を正解にしていくのが人事だと捉え、持論を磨き続けるアクションがとても重要だと感じます。
壺中人事塾に参加するようになってから、「〜とは何か」と自分に問う機会が圧倒的に増えました。
参加した当初は、過去の体験を言語化すること=持論を持つことだと考えていましたが、今では、それをもう一度振り返り、抽象度高く言語化して、再構築するプロセスを意識的に行うようになりました。
これを何度も繰り返していく中で、持論が磨かれ、やがて本当に自分の持論にたどり着くと思います。
第一回目の対話会の問いが、「あなたにとって人事の志とはなんですか?」でした。そこでの私の答えは「組織変革のダイナモとなる」でした。
ダイナモは、発電機能を持った部品で、駆動することで電気供給の役割を果たすものです。組織の中でそのような存在になりたいという意志が、参加以降より一層強くなりました。
壺中人事塾は、人事に対する志の高い仲間と出会えるので、自分が成長していくエネルギーを得られる場でした。
これから人事として生きていく、その道のスペシャリストになっていく、と決めた自分にとって、いろいろなヒントをもらうことができました。
また、人事の取り組み事例を学ぶだけでなく、自己研鑽をするような側面も大きいので、人事以外でもマネジメントを経験している人や、若い人にも参加してもらいたいと感じました。経験したことを持論化して、磨いていくことを意識して過ごすことで、人事の意志を育む良い機会になるのではないかと思います。
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