現在の会社には人事として中途で入社をしました。従業員数は400名ぐらいで、採用や研修、事業所移転など人事・総務関連の業務全般を担当しています。
壺中人事塾に参加したきっかけは、人事について体系的に学びたいと思ったからです。ある程度経験を重ねて、役職に就くようになってはいたのですが、自分に足りていない点だと感じていました。壺中人事塾の1期に参加した知人から坪谷さんが塾を運営していると聞いて興味を持ち、「人事として本気でやっていくぞ」という自分への決意表明も込めて参加を決めました。
私がこれまで人事として大事にしてきたのは「人への関心」でした。目の前の人に向き合い「この人はどういうコンディションで、どこにモチベーションを持っているのか」を大切にしてきたんです。
けれど、壺中人事塾に参加して、それだけではダメなのだと学びました。「その人がどうしたいか」だけを見るのではなく、同時に「会社をどうしていくか」もセットで考えなくてはいけない。坪谷さんもおっしゃっていますが、人事は「人」を生かすことと、「事」をなすことの両方が大事なのだと理解しました。
また、一緒に講義を受けている方々の視点もとても参考になりました。壺中人事塾では、参加者同士が対話をする機会がたくさんあるのですが、そこには人事経験が長い方も人事になったばかりの方もいます。いろいろなフェーズの人がいることで、今の自分には全くない視点をもらえたり、忘れてしまっていたことを思い出すことができたりなど思考が深まりました。
定期的にインプットして、自分はどう思うかをアウトプット、それに対してフィードバックをもらう。そのサイクルは、自分の考えをもったり、行動したりする上でもいいサイクルでしたね。キャリアを重ねていくと、どうしても自分に何かを教えてくれたり意見を言ったりしてくれる人ってどんどんいなくなるんですよね。だから経験豊富な先輩がいる壺中人事塾は、ものすごく心強い環境だったなと思います。
多様な視点に触れる中で、自分の価値観や意見そのものに疑問を持つことを忘れていたな、と気づけたことも大きな収穫です。講義を通じて「本当にそれでいいのか」と思考し続ける気持ちが芽生えたように思います。自分の考えを大事にしながらも、それに固執しないようになったというんでしょうか。いろんな考え方があると分かった先に、じゃあ自分はどうするのか?をさらに問えるようになった気がしています。
壺中人事塾に参加して一番大きく変わったのは、「人を生かす」だけではない、「人事としての成果を出し続けられる存在」でありたいと思うようになったことです。「事をなす」までを一貫して捉えるようになった感じですね。
これから先、自分が人事として人に関わる上で「会社にとってどんな成果になるのか」を常に意識していきたいです。壺中人事塾は、何かを変えなくちゃいけないと思っているけれど変えるきっかけがわからない人や何をしたらいいか具体的に見えない人にとってはすごくいい場になると思います。今の自分を知りたい人、人事としてのキャリアの壁にぶつかっている人には特にお勧めだと思います。
© Kochuten Co., Ltd.