人事の責任者をしています。前職まで中途採用しかやったことなかったんです。
賃金や労務、等級のことなど正直よくわかっていなかったので、坪谷さんの本で学んでいました。
本がとてもわかりやすく、坪谷さんからもっと学びたいな、と思いTwitterをフォローしたら、ちょうど壺中人事塾の募集がありました。
組織コンサルの会社でも働いていたのですが、人事の当事者として解像度高く知りたいと思っていたのと、極めている方から学びたいと思っていたタイミングだったので、迷わず申し込みました。
人事って、個人情報の観点等もあり、なかなか情報が外に出づらいな、と思っていました。
そんな中で社名を明かさずに参加できる人事塾では、様々な事例をシェアしながらコアな話をすることができました。
中でも、坪谷さんから直接学べる学習会に参加し、「正解はないんだ!」ということに確信を持つことができました。正解はないからこそ、今自分がいる組織において、自分がベストであると思うことが答えである、という坪谷さんの言葉が印象深く残っています。
そして、それを知ったことで肩の力が抜けました。「これ合っているのかな?」と取り組んでいたことが、組織のことを思って下した意思決定だったら、自信をもとうと思うようになりました。
それが「持論をもつ」ということなんだな、と。
また、週に1回のグループで行う研鑽会の中で、毎週自分の振り返りをすることができたのがよかったです。
忙しいとしっかり振り返りをせずに日々が過ぎていってしまうのですが、自分の1週間の取り組みや考えを言語化することができました。
研鑽会の後半に、「今週のあなたが作った持論は?」という問いに毎週向き合ったおかげで、自分の中で持論をよりしっかり考えるようになりました。人事におけるポイントはこれだな、っていうことの言語化を継続的にやることで、それが自分なりの「持論」になっていく感覚がありました。例えば、人事部長とCHROの違いについて考えている週があったんです。どちらも人事に関わっているけれど、時間軸や観点をもって見ることで、自分の役割ややりたいこと、さらに何を深めていきたいかが明確になりました。
人事系の塾として参加する前は、正解を教えてもらう場、人事の人との交流をする場という認識を漠然ともっていました。
しかし、参加してみて、正解はないな、交流をするのは持論をもつためなんだな、ということに集約されていきました。議論の時間がすごく多いし、「あなたはどう思いますか?」と問われることが多いのがこの壺中人事塾の特徴的なところです。
参加メンバーとは、相互で触発されて、自分の持論がより明確になっていくような体験をすることができ、出会えたことに本当に感謝しています。
自分と同じことを考えている人はいなくて、それぞれの考えを聞くことで、違いを感じたり、共感したりしながら、自分の考えが明確になっていったという感じがしました。ほぼ全ての場がそんな対話の場でした。
壺中人事塾に参加するようになってから、フレームワークを使わなくなりました。これまで、コンサルティング会社にいたこともあり、正解ありきでフレームワークにはめて考えるところがあったのですが、一回自分の頭で意識的に考えるようになったんです。
それが結果的にフレームワークにはまることもありますが、ゼロベースで物事を考えるようになったことは、大きな変化でした。
すると、職場で話をしていても、本質的な話に迫っていくことができる場面が圧倒的に増えました。現実は、フレームワークに当てはまることはほとんどなくて、フラットに現実をみて、目の前にある課題や答えに向き合う。そうすると、逆に自分オリジナルのフレームワークができていく感じです(笑)
これは、自分の人生においても大きな気づきでした。大学のバスケットボールのヘッドコーチもやっているのですが、既存のフレームワークにはめていくチーム作りから、今のチームにベストなことを考えるようになったんです。結局目の前にある組織、人が全てなんですよね。
今後の人事のキャリアとしても、視野を広げて、人に対する専門性を突き詰めながら、総合的にみていった時に、いい意思決定ができる、ベストな判断ができるような自分になっていきたいです。
持論をもつことは、人事としてだけでなく、自分の人生においても重要なことだと考えています。仲間達と持論を磨いていきたい、そんな方は迷わずGO!と言いたいですね(笑)
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