Q13.コミットできる組織目標の立て方は?

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コミットできる組織目標

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勉強会参加者の問い

今回はテーマ7.組織開発について、リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所の荒井さんからの質問です。

組織の共通目標を設定し、内在化して進めていくための組織開発手法を、具体的に知りたいです。

 

実際の事例1

まずは私(坪谷)から実際の事例を共有しました。自社内の数チームをこんな形で進めています。形式としては2時間のワークショプです。

  1. 上位組織の目標を、上位組織のリーダーから示し、チームへの期待を伝える。(例:部の目標を部長から示し、課への期待を伝える)
  2. チームリーダーから1をふまえて自チームの目標のタタキと、なぜそうしたいかを示す。(例:課長から課の目標のタタキを示す)
  3. 個人ワーク:2への共感(ここいいね!)・疑問(どういうこと?)・追加提案(これもやりたい!)をそれぞれ付箋に3つ以上ずつ書き出す。
  4. 4-5人のグループワーク:3の付箋をグルーピングしてまとめ、その内容を想いとともに他グループへ共有する。
  5. リーダーは4で上がった疑問を可能な限り解消し、追加提案をどう目標に反映したいか(しないか)を話し、チーム目標の方向性を、意志を込めて伝える
  6. 上位組織のリーダーが「ぜひこれを進めて欲しい」と確定して場を締める
  7. このワークで作ったチーム目標を議論の経緯が見える模造紙と付箋ごと壁に貼りだす。
  8. それぞれのメンバーの目標は、このチーム目標と本人の追加提案をベースに立てる。

 

実際の事例2

次に医療系の企業で人事をしている大楠さんの実事例です。全社横断研修、3ヶ月間のプログラムを実施しています。

Day1

全社員シャッフルで会社のミッションの解釈を揃える研修

Day2

事前に課題図書を読み込んだ上で、部門別に自部門のビジョン策定

Day3

リーダーが主体となって戦略原案を持ち込みメンバーとディスカッション

Day4

部門別に事業責任者に戦略プレゼンし承認を得る

 

ポイントの整理

事例を元に議論を進め、荒井さんはこうまとめました。

組織目標を立てる際のポイントは、それを自分ごと皆んなごとにできるかどうかだと改めて感じました。

そのプロセスのポイントは以下のとおりです。

  1. リーダーからミッションを伝える
  2. 各メンバーが自分の頭で再解釈する
  3. みんなで共有して共通見解化する
  4. 人に伝わる形まで編集し磨く
  5. リーダーによる確定

サイバーエージェント社の事例も参考になりました。自組織目標を皆で議論し、キャッチフレーズやデザインに落として面白く伝えるコンテストを行っています(人事曽山さんのブログ記事『組織目標を全員で考える』参照)。

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テーマ7.組織開発

次回も組織開発への問いです。

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50社以上の人事制度を作ってきた元リクルートの人事コンサルタント 坪谷邦生と、リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所 主任研究員 荒井理江が、体系的に分かりやすく紐ときます。

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